キュウカンチョウのヒナが元気に育っています
4月19日頃にキュウカンチョウのヒナが2羽孵化して元気に育っています。
それぞれ17日と21日に巣箱から出て無事に巣立ちを迎えました。
まだ、親鳥から餌をもらっていますが、だんだんと上手に飛べるようになってきています。
キュウカンチョウの繁殖は国内でも大変珍しく、現在はバックヤードの繁殖ケージで飼育していますので直接ご覧いただくことはできませんが、今後も順調に育ってくれることを期待して見守っていきます。
まだ、親鳥から餌をもらっていますが、だんだんと上手に飛べるようになってきています。
キュウカンチョウの繁殖は国内でも大変珍しく、現在はバックヤードの繁殖ケージで飼育していますので直接ご覧いただくことはできませんが、今後も順調に育ってくれることを期待して見守っていきます。
5月13日の巣箱内のヒナ
キュウカンチョウについて
キュウカンチョウは東南アジアの森林や熱帯林に生息しています。果実や昆虫、トカゲや小さなネズミなどの小動物を捕まえて食べます。
人の言葉や生活音をまねることが得意なため、ペットとして飼育されることも多く、かつては生息地から直接ヒナが捕まえられて輸入されていました。
ヒナの親個体について
オス(ジャック)2020年 1月14日 徳山動物園に来園
メス(トライ) 2020年12月11日 徳山動物園に来園
経緯
徳山動物園では初めての繁殖です。
2020年頃からキュウカンチョウの繁殖に力を入れるべく個体の確保やペアリング、繁殖について試行錯誤してきました。
2020年頃からキュウカンチョウの繁殖に力を入れるべく個体の確保やペアリング、繁殖について試行錯誤してきました。
もともとオスの「ジャック」は別のメスとペアを作っており、産卵までは成功していましたが孵化には至らず、メスが死亡(2023年3月25日)したため、別に飼育していたメス「トライ」とペアリングさせました。
その後、2羽の相性もよく今年の繁殖期には巣箱に籠る様子も見られ、産卵したものと思われました。4月19日に孵化後の卵殻片が繁殖ケージ内に落ちているのを確認し、孵化したことが伺われました。その後、巣箱の中から鳴き声が聞こえ、親が餌を運び込む様子も確認できたことから孵化が確定されました。
親がストレスを受けて卵やヒナを放棄することを避けるために、無理な観察を避け、最低限の清掃と餌やりだけのお世話をして、なるべく干渉しないようにしましたので、孵化や成長に関わる明確な日付等は不明です。
徳山動物園の飼育個体
現在、オス4羽とメス1羽の5羽の成鳥と2羽の幼鳥(今回の繁殖個体)の合計7羽を飼育中です。