クロツラヘラサギ のヒナが誕生しました
2024年(令和6年) 5月31日・6月1日・4日、クロツラヘラサギのヒナが孵化しました。
クロツラヘラサギの営巣・産卵・孵化は、徳山動物園で初めてのことです。
現在2ペアが子育てをし、合計3羽のヒナが成育しています。ヒナは親鳥の喉元に嘴を突っ込み、親鳥が半分消化した魚やフードなどをもらっています。親鳥は交代でヒナの世話をしています。
野鳥観察所の2階テラスから、子育ての様子を観察することができます。
ヒナについて
性別 | 不明 |
数 | 3 羽 |
孵化日 | 5 月 31日・ 6月 1日・ 6月4日 |
姿 | 白色の短く密生した羽(幼綿羽)に覆われています。 |
近況 | 3 羽共に順調に成育しています。 親鳥に食べ物をねだる元気な鳴き声が聞こえてきます。 |
撮影日:6月1日(孵化後2日目)
撮影日:6月3日(孵化後4日目)
親ペアについて
◆5月31日孵化ペア
♀:足環/シルバーのみ。2008年生まれ。
♀:足環/シルバーのみ。2008年生まれ。
2023年10月4日葛西臨海水族園よリ来園。
♂:足環/右緑左青。2011年生まれ。
2023年9月14日多摩動物公園よリ来園。
◆6月1日, 4日孵化ペア
♀:足環/緑赤。2009年生まれ。
2017年10月26日多摩動物公園よリ来園。
♀:足環/青黄。2011年生まれ。
2017年10月26日多摩動物公園よリ来園。
*見かけのペアとしてはメス同士ですが、「つがい外交尾」をしたと考えています。
クロツラヘラサギはつがい外交尾が確認されている鳥類の一種です。
クロツラヘラサギについて
繁殖地 | 朝鮮半島、中国東北部、ロシア北東部 |
越冬地 | 朝鮮半島南西部・日本~ベトナム |
全長 | 70~80cm |
体重 | ヒナ/約50g、成烏/約1.5~21g |
繁殖 | 野生では岩棚などを巣にして、3~5個の卵を雌雄(ペア)交代で約25日温める |
子育て | 雌雄(ペア)で協力して行う |
ILJCNレッドリスト | 絶滅危惧種(EN) |
環境省レッドリスト | 絶滅危惧種(EN) |
種の保存法 | 2020年国内希少野生動植物指定 |
国内飼育園/羽数 | 13 園/122 羽( 2023 年末) |
野生生息数 | 6,988 羽( 2024 年一斉調査) 内、山口県にて53羽 |