【訃報】オオバタンの死亡について
12月8日にオオバタンのオス「モモ」が死亡しました。
前日まで元気に過ごしており突然のお別れとなってしまいました。
オオバタンの「モモ」は1978年3月24日に徳山動物園にやってきて、46年もの間徳山動物園で過ごしてきました。
オオバタンの寿命は長いもので、60年から70年と言われていますが、やってきた当時の年齢が分からないため実際に何歳なのかは不明です。
しかし、「モモ」は現在、徳山動物園で飼育しているすべての動物の中で最も長寿でした。「モモ」がやってきた当時の徳山動物園を知るものは誰もおらず私たち飼育係の誰よりも長く徳山動物園を見守ってきてくれました。「モモ」を通してかつての動物園を思い出し、新たな動物園を築き未来を描いていくためにも、とても大切な存在でした。
長く、徳山動物園を支えてくれた大先輩を失い、職員一同とても傷心しており残念な思いでいっぱいです。
来園者の皆様にも長く可愛がっていただき、本当にありがとうございました。
「モモ」との思い出
時々、大きな声で鳴いてみんなの注意をひいていました。体も大きく嘴の力も強いですが、性格は穏やかでとても繊細でした。
長く動物園で過ごしてきた貫禄もあり、不満があると止まり木を足で叩いて訴えていました。大好きなリンゴを受け取るときの 控え目な様子や、得意げに足で掴んで食べる姿はお客様からも人気がありました。