2024.05.27|動物ニュース
【訃報】アムールトラ「ケン」が亡くなりました
5月26日(日)にアムールトラのオス「ケン」が18オで亡くなりました。
まさにトラの名に相応しく風格と威厳のある美しいトラでした。その反面、子猫のように好奇心旺盛で、段ボール遊びでのはしゃぐ様子はSNSでも話題になり、多くの皆さんに愛されました。
死因については現在、調査中です。
献花台
2024年 5月 29日(水)から、猛獣舎にて設置します。
お別れ会翌日までの設置する予定です。
お別れ会
日程が分かり次第、お知らせします。
2024.05.27|動物ニュース
オオコノハズクのヒナが 孵化しました
5月13日頃にオオコノハズクのヒナが1羽孵化しました。
まだ、巣箱の中で親鳥に餌を運んでもらっている状態です。巣立ちまではあと3週間くらいはかかると思われます。まだ白い綿毛に覆われて頼りない状態ですので、これからの成長を慎重に見守っていきたいと思います。
オオコノハズクはバックヤードで飼育しており、今後動物園のリニューアルが進んで周南の里山ゾーンが完成したら展示される予定です。
巣箱内のヒナと母親(5月21日撮影)
オオコノハズクについて
日本全国の山林に生息している体長20~25㎝くらいの小型のフクロウです。
夜行性で昼間は樹洞や木の茂みの中でじっとしています。ネズミやトカゲ、小鳥などを捕まえて食べます。
ヒナの親個体について
オス 2019年 1月10日 保護
メス 2019年 9月 7日 保護
経緯
徳山動物園では初めての繁殖です。
2019年に立て続けに保護され、以後バックヤードで飼育をしてきました。これまでも、産卵はあったものの孵化には至らなかったのですが、今回無事に1羽のヒナが孵化しました。
オス親は目を怪我して保護されており、現在も片目は見えていない状態です。野生では繁殖に関われる可能性はおろか、生存することも厳しい状態です。飼育下とはいえ、圧倒的に不利な状態で今回繁殖できたことは大変喜ばしいことです。
徳山動物園の飼育個体
現在、オス1羽とメス2羽の3羽の成鳥と1羽の幼鳥(今回の繁殖個体)の合計4羽を飼育中です。
2024.05.18|動物ニュース
キュウカンチョウのヒナが元気に育っています
4月19日頃にキュウカンチョウのヒナが2羽孵化して元気に育っています。
それぞれ17日と21日に巣箱から出て無事に巣立ちを迎えました。
まだ、親鳥から餌をもらっていますが、だんだんと上手に飛べるようになってきています。
キュウカンチョウの繁殖は国内でも大変珍しく、現在はバックヤードの繁殖ケージで飼育していますので直接ご覧いただくことはできませんが、今後も順調に育ってくれることを期待して見守っていきます。
5月13日の巣箱内のヒナ キュウカンチョウについて
キュウカンチョウは東南アジアの森林や熱帯林に生息しています。果実や昆虫、トカゲや小さなネズミなどの小動物を捕まえて食べます。
人の言葉や生活音をまねることが得意なため、ペットとして飼育されることも多く、かつては生息地から直接ヒナが捕まえられて輸入されていました。
ヒナの親個体について
オス(ジャック)2020年 1月14日 徳山動物園に来園
メス(トライ) 2020年12月11日 徳山動物園に来園
経緯
徳山動物園では初めての繁殖です。
2020年頃からキュウカンチョウの繁殖に力を入れるべく個体の確保やペアリング、繁殖について試行錯誤してきました。
もともとオスの「ジャック」は別のメスとペアを作っており、産卵までは成功していましたが孵化には至らず、メスが死亡(2023年3月25日)したため、別に飼育していたメス「トライ」とペアリングさせました。
その後、2羽の相性もよく今年の繁殖期には巣箱に籠る様子も見られ、産卵したものと思われました。4月19日に孵化後の卵殻片が繁殖ケージ内に落ちているのを確認し、孵化したことが伺われました。その後、巣箱の中から鳴き声が聞こえ、親が餌を運び込む様子も確認できたことから孵化が確定されました。
親がストレスを受けて卵やヒナを放棄することを避けるために、無理な観察を避け、最低限の清掃と餌やりだけのお世話をして、なるべく干渉しないようにしましたので、孵化や成長に関わる明確な日付等は不明です。
徳山動物園の飼育個体
現在、オス4羽とメス1羽の5羽の成鳥と2羽の幼鳥(今回の繁殖個体)の合計7羽を飼育中です。
2024.05.18|動物ニュース
ニホンアナグマの赤ちゃんが元気に育っています
4月3日にニホンアナグマの赤ちゃんが2頭産まれて元気に育っています。
母親と一緒に寝室の巣箱の中で過ごしていますが、時々、母親に連れられて展示場にも出てくるようになりました。
母親と赤ちゃんの気分次第で巣箱と外を自由に出入りできるようにしているので、見られるタイミングは限られますが、今後は巣箱から出て過ごす時間もどんどん長くなると思われます。
親子で仲良く過ごす様子をお楽しみに!
![](https://tokuyama-zoo.jp/as/file/news/pic0000009900001.png) 4月15日の様子 | 5月11日の様子 |
ニホンアナグマについて
ニホンアナグマは本州、四国、九州などの野山に生息します。
主に、ミミズや果実、土壌昆虫やカエルやトカゲなどの小動物を捕まえて食べます。
薄暗い時間に活動し、日中は土に掘った巣穴の中で過ごします。
当園の個体について
メス(アンナ)2023年6月18日 野生保護(成獣) 年齢不明オス(ココロ)2023年5月11日 野生保護(幼獣) 現在1歳
繁殖について
アナグマは着床遅延といって交尾後の受精卵が子宮内に着床せずに数か月間浮遊して、適切な時期に着床して妊娠するという特殊な繁殖システムを持っています。
アナグマの交尾期は春から夏頃で、メスの「アンナ」は昨年の春に保護されて秋までは単独で飼育していました。そのため、保護された時点で既に受精卵を胎内に持っていたと考えられます。
現在の赤ちゃん(5月18日現在)
うっすらと目が開き始め、日々鳴き声が大きくなっています。
【体重】763gと679g
【体長】20㎝程度
【性別】不明
2024.04.27|動物ニュース
【訃報】ライオン「モイカ」が亡くなりました
4月26日(金)にライオンのオス「モイカ」が22歳で亡くなりました。
生前中は貫禄ある大きな鳴き声を園内中に響き渡らせ、圧倒的な存在感を示していました。
SNSでお知らせさせていただいていたモイカの闘病生活の様子に全国から多くの応援メッセージをいただきました。
皆さんに愛された徳山動物園を代表する人気動物でした。
死因は検査機関にて調査中で、結果がわかり次第、改めてお知らせします。
【献花台】
2024年4月27日(土)から、猛獣舎前にて設置します。
【お別れ会】
日程が分かり次第、お知らせします。