2024.05.18|動物ニュース
キュウカンチョウのヒナが元気に育っています
4月19日頃にキュウカンチョウのヒナが2羽孵化して元気に育っています。
まだ、巣箱の中で親鳥に餌を運んでもらっている状態ですが、近日中には巣立ちすると予想されます。
キュウカンチョウの繁殖は国内でも大変珍しく、現在はバックヤードの繁殖ケージで飼育しています。
親鳥の不安を避けるために直接ご覧いただくことはできませんが、今後ホームページ等で様子をお知らせしていく予定です。
5月13日の巣箱内のヒナ キュウカンチョウについて
キュウカンチョウは東南アジアの森林や熱帯林に生息しています。果実や昆虫、トカゲや小さなネズミなどの小動物を捕まえて食べます。
人の言葉や生活音をまねることが得意なため、ペットとして飼育されることも多く、かつては生息地から直接ヒナが捕まえられて輸入されていました。
ヒナの親個体について
オス(ジャック)2020年 1月14日 徳山動物園に来園
メス(トライ) 2020年12月11日 徳山動物園に来園
経緯
徳山動物園では初めての繁殖です。
2020年頃からキュウカンチョウの繁殖に力を入れるべく個体の確保やペアリング、繁殖について試行錯誤してきました。
もともとオスの「ジャック」は別のメスとペアを作っており、産卵までは成功していましたが孵化には至らず、メスが死亡(2023年3月25日)したため、別に飼育していたメス「トライ」とペアリングさせました。
その後、2羽の相性もよく今年の繁殖期には巣箱に籠る様子も見られ、産卵したものと思われました。4月19日に孵化後の卵殻片が繁殖ケージ内に落ちているのを確認し、孵化したことが伺われました。その後、巣箱の中から鳴き声が聞こえ、親が餌を運び込む様子も確認できたことから孵化が確定されました。
親がストレスを受けて卵やヒナを放棄することを避けるために、無理な観察を避け、最低限の清掃と餌やりだけのお世話をして、なるべく干渉しないようにしましたので、孵化や成長に関わる明確な日付等は不明です。
徳山動物園の飼育個体
現在、オス4羽とメス1羽の5羽の成鳥と2羽の幼鳥(今回の繁殖個体)の合計7羽を飼育中です。
2024.05.18|動物ニュース
ニホンアナグマの赤ちゃんが元気に育っています
4月3日にニホンアナグマの赤ちゃんが2頭産まれて元気に育っています。
現在は、母親と一緒に寝室の巣箱の中で過ごしていますが、あと1~2週間もすればちょこちょこと歩き出すのではないかと思われます。親子で仲良く過ごす様子をお楽しみに!
4月15日の様子 | 5月11日の様子 |
ニホンアナグマについて
ニホンアナグマは本州、四国、九州などの野山に生息します。
主に、ミミズや果実、土壌昆虫やカエルやトカゲなどの小動物を捕まえて食べます。
薄暗い時間に活動し、日中は土に掘った巣穴の中で過ごします。
当園の個体について
メス(アンナ)2023年6月18日 野生保護(成獣) 年齢不明オス(ココロ)2023年5月11日 野生保護(幼獣) 現在1歳
繁殖について
アナグマは着床遅延といって交尾後の受精卵が子宮内に着床せずに数か月間浮遊して、適切な時期に着床して妊娠するという特殊な繁殖システムを持っています。
アナグマの交尾期は春から夏頃で、メスの「アンナ」は昨年の春に保護されて秋までは単独で飼育していました。そのため、保護された時点で既に受精卵を胎内に持っていたと考えられます。
現在の赤ちゃん(5月11日現在)
うっすらと目が開き始め、日々鳴き声が大きくなっています。
【体重】570gと499g
【体長】15㎝程度
【性別】不明
今後の予定
今月下旬から、寝室の扉を開放してメスと赤ちゃんを展示場への出入りを自由にして外の環境に慣らしていきます。
メスと赤ちゃんが落ち着いて過ごせるように、当面の間はオスの「ココロ」の展示は見合わせます。
夏頃にはオスの「ココロ」も含めた4頭での展示を目指します。
2024.04.27|動物ニュース
【訃報】ライオン「モイカ」が亡くなりました
4月26日(金)にライオンのオス「モイカ」が22歳で亡くなりました。
生前中は貫禄ある大きな鳴き声を園内中に響き渡らせ、圧倒的な存在感を示していました。
SNSでお知らせさせていただいていたモイカの闘病生活の様子に全国から多くの応援メッセージをいただきました。
皆さんに愛された徳山動物園を代表する人気動物でした。
死因は検査機関にて調査中で、結果がわかり次第、改めてお知らせします。
【献花台】
2024年4月27日(土)から、猛獣舎前にて設置します。
【お別れ会】
日程が分かり次第、お知らせします。
2024.04.23|動物ニュース
カバの展示について
寒さ対策のため屋内で飼育していましたカバの「マル」ですが、暖かくなってきたため4月11日より屋外へ移動しました。
移動後すぐに採食し、暖かい日差しの中で昼寝する様子もあり、非常に落ち着いています。
また、屋外への移動に伴いまして、冬季期間中に行っていたカメラ映像での屋内飼育の様子の展示はしばらくの間休止いたします。
2024.03.29|動物ニュース
フンボルトペンギンの愛称が決まりました
投票いただきありがとうございました。
投票結果
3月20日~25日に園内と公式Xにて愛称投票を行いました。
結果は以下のとおりです。
| セリ*ナズナ | フク*マリー | キン*スイ |
園内 | 184票(35%) | 158票(30%) | 186票(35%) |
X | 591票(55%) | 333票(31%) | 151票(14%) |
得票率 | 45% | 30% | 25% |
2024.02.23|動物ニュース
【訃報】ツキノワグマの「ヨウタ」が死亡しました
2 月23 日にニッポンツキノワグマの「ヨウタ」が亡くなりました。
1994年1月30日に阿蘇クマ牧場(現 阿蘇カドリードミニオン)で生まれ、1997年6月28日に徳山動物園に来園しました。
ツキノワグマとしては高齢な30 歳という年齢もあり、足腰や呼吸器が弱ってきましたが、餌もよく食べて「ヨウタ」のペースでゆったりと過ごしていました。
しかし、亡くなる数日前から体調を崩してしまい23 日の朝、大好きな毛布を枕にして眠るように亡くなりました。
これまで、「ヨウタ」を大切に思っていただいてありがとうございました。
2024.02.08|動物ニュース
フンボルトペンギンのヒナが誕生しました
2024年(令和6年)1月12日・13日、フンボルトペンギンの「タンポポ」と「ローズ」の間にヒナが誕生しました。
このペアにとって2回目の子育てとなります。
ペアで協力してヒナを抱いて温めたり、魚を口移しで与えたりしています。
現在はペンギン展示場巣箱にて親子で過ごしています。
ガラス越しに巣箱をのぞくと、運が良ければ、ヒナの姿を観察できるかもしれません。
また、食べ物をねだるヒナたちの元気な声が聞こえてくることもあります。
2羽が無事に成育できるよう、温かく見守っていただけますと幸いです。
ヒナについて
左:1月12日生まれ 右:1月13日生まれ
性別 | 不明 |
孵化日 | 2024年1月12日(画像左) 1月13日(画像右) |
姿 | 濃い灰色の短く密生した綿羽に覆われています。 |
近況 | 2羽ともに順調に成長しています。 親鳥に食べ物をねだる元気な鳴き声が聞こえてきます。 |
親ペア(2021年10月12日来園)について
◆タンポポ(オス)
・市立しものせき水族館海響館生まれ
・生年月日:2011年1月2日(13歳)
・見分け方:両翼黒バンドに緑と黄のマーク
◆ローズ(メス)
・市立しものせき水族館海響館生まれ
・生年月日:2010年12月7日(13歳)
・見分け方:両翼黒バンドに濃赤と黄のマーク
フンボルトペンギンについて
分布 | チリ・ペルー沿岸部 |
体長 | 65~70㎝ |
体重(成鳥) | 約4.5Kg |
繁殖 | 野生では岩の隙間等を巣にして、 2個の卵を雌雄交代で約40日温める |
子育て | 雌雄で協力して行う |
IUCNレッドリスト | 絶滅危惧種(VU) |
ワシントン条約 | 附属書Ⅰ |
国内飼育羽数 | 1827羽(2022年末現在) |
愛称募集について
3月中旬頃、いくつかの名前の候補から投票で選んでいただけるよう準備中です。
2024.01.20|動物ニュース
パルマワラビーの赤ちゃんが誕生しました
昨年の12月19日にパルマワラビーの赤ちゃんが1頭誕生しました。
まだ母親「ポピー」のお腹の袋の中にいることが多いですが、少しずつ袋から顔を出すことが増えてきました。
もう少しすると袋から出てきて、展示場内を走り回る可愛い姿もご覧いただけるようになると思います。
ぜひ見に来てくださいね。
2023.12.20|動物ニュース
コツメカワウソの赤ちゃんの公開について
コツメカワウソの4頭の赤ちゃんのうち、1頭の成長が遅れており、11月27日から公開を休止していました。
その後、体重も順調に増えてきて少し安心できる状態になりましたので、短時間からの再公開をしていくことにしました。
当面の間は、
15時15分頃から1時間程度 の予定で家族9頭を展示します。
今後は、徐々に時間を延ばしていきますが、天候や気温等の状況により急遽変更することがありますのでご了承ください。